近年、様々な仕事がAI化されていますが、軽貨物の運送はその業務の特性上AI化することがまだまだ難しい業種です。AIによる車の自動運転はまだまだ安全性が確立されていませんし、特定のエリア内で配達の頻度が多いお客様がいた場合、どの時間帯が在宅している可能性が高いかといったことを覚えておくといった人間のカンに近い能力はまだまだAIが担うには多くの課題があります。ですので、今後しばらくは軽貨物のドライバーの求人が少なくなるといった可能性は低いでしょう。また軽貨物の運送業者の中では業務すべてをAI化しているわけではありませんが、効率の良い宅配物の配送ルートをAIによって考えだしてもらい、経験の浅いドライバーでもベテランのドライバーのように効率よく軽貨物の運送ができるよう、取り組んでいる会社もあります。そういった点を踏まえると、これまで軽貨物の運送で働きたかったけれど、経験の浅さなどにより、軽貨物の求人への応募を諦めていた人たちにもマッチングしてくる可能性が出てきます。宅配便の量は増加の一途をたどっていますし、AIを軽貨物の運送の現場へと導入することは、これまでドライバーとして採用できなかった人材を掘り起こせるという点でもメリットがありそうです。